小さなお子さんのいるご家庭から寄せられる質問をまとめました。
病気の予防法などについては「院長コラム」でもご紹介しておりますので、そちらもぜひチェックしてみてください。
生後3ヶ月くらいまではまだ動きが少ない時期ですが、油断していると事故が起きてしまいます。また、生後4ヶ月〜7ヶ月くらいは、発育・発達がめざましい時期。昨日できなかったことが今日できるようになるのが赤ちゃんです。思わぬ事故を起こさないよう、日頃から注意しましょう。
ミュールやサンダルなどを履いていると、バランスを崩して転倒してしまうことがあります。スニーカーなど、安定しているものを履きましょう。あと、赤ちゃんを膝の上などに乗せているときは、熱い飲み物を飲まないようにすること。赤ちゃんにかかったり、赤ちゃんがさわったりして、やけどを負う危険性があります。また、赤ちゃんを運ぶときにクーハン(ベビーキャリー)を使う場合は、ぶつけたり、落としたりしないように気をつけましょう。
寝ている赤ちゃんの上にものが落ちてこないよう、落ちる可能性のあるものはあらかじめ片付けておきましょう。また、うつぶせの状態で寝かせると、窒息してしまう危険性があります。乳幼児突然死症候群のリスクも高くなるので注意しましょう。
まだ寝返りができないからといって、ソファの上などに寝かせるのは危険です。赤ちゃんは日々成長しています。昨日までできなかった寝返りが、今日できるかもしれません。転げ落ちてしまわぬよう、柵のついたベビーベッドに寝かせましょう。
短い時間だからといって、赤ちゃんを絶対ひとりにさせないでください。また、赤ちゃんのお世話をお兄ちゃんやお姉ちゃんに頼むのもやめましょう。火事など、思わぬ事故につながりかねません。
赤ちゃんの行動が活発になってくる時期です。ちょっと目を離している間に事故は発生します。目の離せない時期ですが、目を離してもいい環境を整えることでしか事故は予防できません。
赤ちゃんがいるご家庭では、目を離してもいい環境づくりが大切です。蒸気の出る炊飯器やポット、加湿器などの家電製品は、床の上に置かないこと。タバコや化粧品など、赤ちゃんの口に入るものも、赤ちゃんの手が届かない高さ(床から1m以上)の場所に置きましょう。また、熱いお茶やコーヒー、カップラーメンなどをテーブルの端に置いておくと、ひっくり返したり、こぼしたりして、大やけどを負う危険性があります。その都度きちんと片付けるか、端に置かないようにしましょう。
高いところや段差のある場所に注意してください。特に階段は危険なので、柵をつけるなどして転落防止対策を施しましょう。歩行器を使っている場合も同様に、段差につまづいて歩行器ごと階段や玄関から落ちる危険性があります。また、ベビーカーに乗っているときに立ち上がったりして転落することもあるので、ベルトを忘れずに装着するようにしましょう。
浴槽に残し湯などがあると、赤ちゃんが落っこちておぼれる可能性があり危険です。特に、浴槽の縁の高さが50cm未満だと転落する危険性が高くなります。お風呂場に赤ちゃんをひとりにしないこと、浴槽の水やお湯をぬいておくことが大切です。
今までは室内での事故が中心でしたが、これからは屋外での事故も多くなります。3歳くらいまでが一番事故を起こしやすい時期と心得てください。
6歳未満のこどもを自動車に乗せる場合、チャイルドシートの着用が法律で義務づけられています。着用の際は、正しく取り付けられているかを必ず確認しましょう。
ピーナッツやこんにゃくゼリーなど、のどにつまりやすい食品には窒息の危険性があるので注意しましょう。また、歯ブラシやフォークなどを口にくわえたまま走りまわると、口の中を切ったり、のどに刺さったりする恐れがあります。
ストーブやアイロン、ポット、鍋など、やけどの原因となる熱源からこどもを遠ざけること。ストーブに安全柵を設置する、アイロンやポットなどはこどもの手が届かない場所に置くなどしてやけど防止対策をしましょう。また、ドアに指をはさんでケガしないよう、隙間にはカバーやストッパーをつけてください。ベランダや窓際など、落ちる危険性のある場所には、踏み台となるようなものを置かないことも大切です。